Footy talks Vol.5「2日間で駆け抜けたフェロー諸島サッカー」

昨年の北欧遠征シリーズ、ラスト3本目を飾るのはフェロー諸島です。

前回:Footy talks Vol.4「街中を練り歩くサポーターたち」

前々回:Footy talks Vol.3「北欧のコミュサカに触れてきた」

私自身約5年ぶりの訪問です。9月3日のW杯予選フェロー諸島vsアンドラを観に行きました。

コペンハーゲン国際空港からたった2時間のフライトで行けるフェロー諸島。忙しい遠征ルートの合間を縫って組み込みました。それだけサクッと行くこともできる場所なのです。フェロー諸島って。

滞在時間は2日間。非常に忙しいスケジュールですが、その中で出来る限りフェロー諸島サッカーを楽しんできました。

フェロー諸島史上最も勝利を義務付けられた試合

フェロー諸島が欧州のやられ役だなんて、そんなの大昔の話です。EURO2016予選でのギリシャ連破が功を奏し、FIFAランキングが急上昇。ロシアW杯予選の抽選会では第4ポットにシードされました。つまりグループ内に「格下」が2国もいるのです。

ギリシャ連破、ラトビアに快勝など徐々に自信を付けているフェロー諸島。サポーターの期待も日に日に高まります。

最下層の第6ポットから同組になったのがアンドラ。先日ハンガリーを破る金星を挙げましたが、基本的には予選で勝ち点1取れるかどうかという次元で戦ってきた国です。

この予選で二桁勝ち点を狙うフェロー諸島。ホームでグループ最弱国を迎えるこの試合は、当然負けなど許されない、歴史上最も勝利を義務付けられた試合となったわけです。

バックスタンドの2列目を確保。チケットは日本円で3000円しない程度。

そんな試合にフェロー諸島の勝ちが観たい!という軽い気持ちの日本人がはるばるやってきたわけであります。フェロー諸島は首都トースハウンにあるナショナルスタジアム。

勝ち試合を観るイメージしか持ち合わせていません。前日、フィンランドでまさかの黒星を喫したアイスランド代表のようなことはあってはなりません。

最低限、勝ち点3を積み上げた試合

民宿のオーナー(UEFA- Aライセンス持ちのコーチ)がそう言ってました(笑)

フェロー諸島代表の出来にこのような評価を下せるとは隔世の念がありますね…泣けてきます。試合はどちらのペースとも言えない一進一退の展開でしたが、アンドラの攻撃に怖さが無かったので安心して観ていられました。

アンドラ戦ハイライト(フェロー諸島のネットテレビ局KVFのページへ)

前半30分にノルウェーでプレーする左ウイング、ギリ・ソーレンセンのゴールで先制するも、その後は両者決定力に欠き、1-0のまま試合は終了しました。

試合後の歓喜。どんな相手にだって勝つのはやっぱり嬉しいものだと再認識。

危なげは無かったものの、どこか消化不良。強豪国ならブーイングが出る出来でしたが、フェロー諸島としては歴史の中でそう多くはない勝利を、また一つ重ねられたので多くのファンは素直に喜ばしいといった反応でした。

名物のテトリスチャントが聴けたのも嬉しかったな。

ハードル低すぎ!オススメしたい出待ち

さて、試合後はせっかくここまで来たので出待ちです。小さなメインスタンドは入口もそう多くはないので選手が出てくればすぐわかります。

代表守護神のグンナー。すごい選手だから、緊張しちゃう気持ちよくわかります。

フェロー諸島の選手はサインくらいなら快く応じてくれます。フェロー諸島で唯一のイングランドプレミアリーグに出場したGKグンナー・ニールセンとも少し話ができました。

メインスタンド裏ではこんな感じで選手が目の前を通っていきます。

ビジターの選手たちもおそらく同じ出口から出て行きます。アンドラ代表はそうでした。皆さまに強調してオススメしたいポイントはここです。

大好きな国がフェロー諸島に遠征したら行くべき!!

ドイツやポルトガルといった欧州強豪国が試合に来る場所で、こんなにユルいスタジアムは世界中どこを探してもそうそう無いです。ライバルもかなり少ないですし。

出待ちのハードルが低いのはもちろんのこと、海外の代表チームが泊まれる大きなホテルは数えるほどしかありません。丘の上にある島内最高級のホテルにほぼ確実に泊まっています。先日のポルトガル代表もそうでした。予選の日程が出たら、もうその日のホテルを押さえれば、ロビーで遭遇できるかもしれません。

というわけで、大きな声で宣言させていただきます。

スター選手に会うならフェロー諸島においでよ!!

最果てのスタジアムは今…

この圧巻の風景、ネット上で見かけたことがある人も少なくないはず。

フェロー諸島といえば、やっぱりあの最果てのスタジアム。世界で最も過酷な環境下にあるように見えるこのスタジアム。Eidi(これでアイヤと読む)という小さい集落にあります。5年ぶりにここを再訪してきました。

バスの本数も少ないのでヒッチハイク。道中は壮観な景色の連続です。

訪れてみるとあれ…キャンピングカーがたくさん停まってる…どうやらオートキャンプ場となってしまったようです。

キャンピングカーが人工芝の上に…電源まで確保されていました。

ゴールは枠のみ残されて、ネットはありません。テーブルまでセットされちゃって。人工芝には駐車位置のマーキングまで。

後ろの防球ネットも穴だらけ。すぐ後ろは池なので迂闊にボールは蹴れません。

実は今年、町からもっと近い場所に新しいスタジアムが作られたんですね。

最近運用され始めた新スタジアム。これでも充分圧巻のロケーションですよね。

これまでのスタジアム、町から歩くと20分近くはかかりました。海沿いすぎる立地で風も強すぎて。スポンサー看板や人工芝も潮風ですぐ傷んでしまうし。お役御免も仕方のないことでしょう。

しかし人口600人ほどの町にこの新しいサッカー場です。サッカーへの需要の高さを感じます。

フェロー諸島の育成世代を見学

トースハウンの街に戻ってくると、民宿のオーナーが教えているU12チームの練習を見せてくれると車に乗せてくれました。向かった先は昨日の代表戦のスタジアム。激闘の翌日、同じピッチで練習できるなんて羨ましい…

オーナーは息子さんも連れて練習に向かいます。

練習の様子を観てると、コーチが怒ったり、手取り足取りすることはほとんど無く、自分たちで考えて動きなさいといった感じ。皆のひのびと、楽しそうにボールを蹴っていました。なかなか上手な子もちらほら。

「ここから未来のフェロー諸島代表選手が出てくるのです。」陳腐な表現ですけど、ここではその確率が果てしなく高いですからね。きっと。

各々が考えながらボールを扱う。そのことに特化した練習内容でした。

コーチ達は今後もっと競技力を高めていけると自信を持っています。隣国アイスランドの躍進も刺激となっているようです。何せあのアイスランドも、つい8年前まではFIFAランキングではフェロー諸島よりも下位に位置していたことがあったのですから。人口が問題でないことも彼らが証明してくれました。

島の誇りを胸に、そして島民の声援を背に受け、今後も勇敢に戦い続けてほしい。

人口はたった5万人だけど、本当にサッカー好きが多い島です。泊まった民宿のオーナーしかり、石を投げればサッカー関係者に当たる勢いです。サッカー好きであれば是非一度来てもらいたい島です。何か感じるものが絶対にあるはずなので。

流石に2日間は短かったですね。次はゆっくり、リーグ戦でも観に来たいなと思います。その時まで、島民の皆さんが心からサッカーを楽しめる素敵な島でありますように。

Extra talks Vol.1「9月に詰め込み過ぎた遠征をする件」

さてさて、世の中は夏休みシーズンですが、私footysabは9月頭にまとめて夏休み取得予定でございます。今回は北欧サッカー遠征です。

何でもかんでも詰め込みたがる悪い癖があるので、また忙しい旅程が出来上がっております。ただ、特別偉い人間でもない私が、あらゆるアプリを駆使すればこんな旅行もできてしまうすごい世の中になったもんだということを、ちょっとご紹介したい次第です。

まず計画している旅程がこちらです↓

8月31日 さいたまスタジアムでW杯予選を観戦後、成田空港へ直行。

9月1日 朝早くの便でフィンランドのヘルシンキへ(何故か福岡空港で1ストップあり)

同日 フィンランド到着後、バスでタンペレという街へ。19時からフィンランド3部リーグ観戦。ホステル泊。

9月2日 朝からタンペレ市内観光。夕方にW杯予選フィンランドVSアイスランド観戦。試合後は夜行バスでヘルシンキの空港に戻り空港で仮眠。

9月3日 ヘルシンキ→コペンハーゲン→フェロー諸島と乗り継ぎフライト。

到着後すぐにW杯予選フェロー諸島VSアンドラ観戦。現地住民宅泊。

9月4日 1日フェロー諸島観光。現地住民宅泊。

9月5日 午前中までフェロー諸島内。午後のフライトでアイスランドのレイキャビクへ。すぐにW杯予選アイスランドVSウクライナ観戦。試合後はすぐに空港に戻り深夜便でヘルシンキへ。

(なお、日本代表のサウジアラビア戦が同日開催。アイスランド代表の試合より1時間早くキックオフ。つまりケータイを片手に目の前の試合に集中できない前半戦になるかもしれない…)

9月6日 ヘルシンキ半日観光して、夕方の便で日本へ。

9月7日 午前中に成田空港に帰還。午後から仕事場へ直行…(泣)

…以上3泊7日という気が狂いそうな詰め込み日程です。もちろん安全・生命優先で現地では活動したいと思います。(治安は良いと思うのですが)

旅先でのことも、このブログでたくさん書くと思うのでお楽しみに!

 

海外旅行計画の上で必須!Skyscanner!

Skyscanner

ここまで詰め込んだ日程を実現させることが出来た元凶(笑)はこのアプリ。

出発地と目的地、そして日付を入力することで様々なフライトを表示してくれます。出発時間・到着時間や乗り継ぎ回数の絞り込み検索も可能。

鉄道の時刻表を眺めながら、旅程に合う電車をはめ込んでいくような、そんな海外旅行計画が楽しめると思います。自分も今回レイキャビク→フィンランドで夜行便がハマった時なんか両手ガッツポーズでしたから(笑)運命的な路線に巡り合うと俄然そのルートを使った旅程を押し進めたくなるものです。

旅行が何倍も楽しくなるかも?Airbnb!

Airbnb

巷でも話題の「民泊」。日本ではやれ事件やら規制やらであまり良いイメージが持たれていないですが、このAirbnbは上手くいけば、本当にかけがえのない宿泊体験ができます。

今回、フェロー諸島での宿はこのAirbnbで押さえました。普段ホテル予約にはBooking.comも併用しているのですが、フェロー諸島はホテルの数が少なく、それぞれが結構高いんです。そこでAirbnbで検索したところ、2泊で17,000円と割安なお部屋が見つかりました。ロケーションも良かったので即決でした。

そしてハウスオーナーとメッセージのやりとりをしていると、彼はフェロー諸島でサッカーコーチをしており、UEFAのAライセンス(最高位のプロライセンスの1つ下)も取得している方だとのこと。滞在中サッカーの話をしようとメッセージを交わしました。泊まる前からこんなにテンション上がることが起こるだなんて、今回は本当にラッキーでした。

ホテル宿泊ではまず無い、こういった人間味のある温かみ、ホームステイ体験が出来ると思います。これまでも何度か他国で利用してきましたが、ブルネイでは水上集落に、UAEではマリーナに面する高層マンションの上層階に泊まることもできました。ちなみにいずれも1泊1万円していません。

ブルネイの水上集落。夜はテラスからの夜景が素晴らしかった。
ドバイの高層マンション。部屋は43階という高さでした。

安全面についても、口コミ評価機能がついてますから、それを参考にすれば問題ないと思います。実際自分は過去4回(いずれも全く別の国)利用しましたが、いずれも心優しいホストさんでしたので。

もはや旅は自分で作れる時代だと、強く感じます。誰にでも、です。

外国のサッカーもいいですよ。日本との違いも楽しいですし、日本に戻った時に日本サッカーの良さにも気付けると思います。行きたいけどなと悩んでいる方はこういったアプリを活用して計画してみてはいかがでしょう?